今年も高木先生をお呼びしてシニア読書会を開催しました。
題材は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。皆さんも学生の頃に一度は読んだことがある有名なお話だと思いますが、改めて読んでみたらこんなにも短い話だったのかとビックリしました。それなのに、この短いお話の中にいくつもの考えさせられる事柄がちりばめられていました。学生の頃なら「悪いことをしたら悪いことが自分に返ってくるよ」という道徳的な話だったなと思ってそれで終わりでしたが、今読んでみると次から次へと疑問が溢れてきました。何故?ただ蜘蛛を助けただけの「犍陀多」を地獄の底から助けてあげようと思ったのか?とか、もしかした他の罪人たちにも違う形で助け船を出してあげていたのではなかろうか?など考えさせられることが多くて楽しかったです。芥川龍之介は自分にとっては難しいことを書く面白くない人と思っていましたが、他の作品も読んでみたくなりました。
最後に「蜘蛛の糸は」芥川龍之介のオリジナルだと思っていましたが、元になっている題材があることに驚きました!!
皆さんは知っていましたか??
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